財務と総務の効率化で経営判断を迅速化し、組織力を強化
会計処理の迅速化が経営課題に
創業以来、徳島県で事業を展開する東邦フイルム株式会社は、合成樹脂フィルムや不織布の加工販売を行う地域密着型企業です。しかし、事業規模の拡大に伴い、従来の会計処理では迅速な経営判断が難しくなり、属人化された会計業務の改善が急務となりました。また、総務部門も限られた人員で対応しており、業務負担が増加。さらに、事業継承を見据えた体制づくりが必要でした。
同社はこれらの課題を解決するため、財務・経理・総務に精通し、幅広い業務を遂行できるプロ人材を採用。公認会計士・税理士事務所での豊富な経験を持つ清水氏を迎え入れ、組織改革と業務効率化を進めました。
属人化された業務からシステム化へ
清水氏の入社後、同社はまず会計処理の属人化を解消するため、クラウド会計システムを導入しました。このシステムにより、各営業所が経費を直接入力・管理できる体制が整い、月次決算の確定期間を従来の数ヶ月から翌月中旬へと大幅に短縮。これにより、経営陣が迅速に状況を把握し、的確な判断を下すことが可能になりました。
また、清水氏は経理業務の効率化だけでなく、総務や人事の分野にも貢献しました。これまで分断されていた総務と経理を統合し、新たに「総経課」を設置。部門間の連携が強化され、業務の一元管理が実現しました。清水氏はこの新設部門の主任として、社内全体の生産性向上を牽引する存在となっています。
財務データを活用した経営改善と人材育成
清水氏のもう一つの役割は、財務データを活用して経営改善をサポートすることです。会計データを分析し、経営陣に助言を行うことで、製造現場の改善や原価管理の仕組みづくりを推進。これにより、粗利益や経常利益は右肩上がりに成長し、同社の収益性が大きく向上しました。
さらに、清水氏は社員の育成にも注力しています。現場の社員との積極的なコミュニケーションを通じて、業務プロセスを見直し、改善策を提案。社員たちの総務的な相談にも親身に対応することで信頼を築き、組織全体の士気向上に寄与しました。
組織力の向上で新たな成長へ
清水氏のリーダーシップにより、同社は単なる業務効率化にとどまらず、組織全体の活性化を実現しました。清水氏の柔軟な対応と親しみやすい人柄は、他の社員にとって模範となり、働き方改革や生産性向上の原動力となっています。
同社では現在、清水氏の指導のもと、事業継承を見据えた体制づくりにも着手。業務のデジタル化や若手社員の育成を通じて、次世代の経営基盤を構築しています。
プロ人材がもたらす活力
清水氏のようなプロ人材の導入は、組織に新たな視点と活力をもたらします。同社の取り組みは、他の中小企業にとっても参考となる成功事例です。経営課題の解決に向けて、適切な人材と連携し、組織全体で取り組むことが、持続可能な成長の鍵となるでしょう。
プロ人材の活用は、企業にとっての成長エンジンであり、地域経済の発展にも貢献する有効な手段です。同社の成功事例は、その可能性を力強く示しています。