プロ人材の活用で技術力を強化し新製品開発を推進

岩手発の医療機器メーカーが直面した課題
株式会社アイカムス・ラボは、マイクロアクチュエーター技術を強みとし、医療機器やライフサイエンス分野での製品開発・製造を行っています。同社は、高齢化社会や医療従事者不足などの課題解決に向け、需要が高まる中で受注量が増加していました。しかし、開発に携わる技術人材の不足が慢性的な課題となり、マネージャークラスや役員までもが開発に従事する状況が続いていました。新規案件を受託しつつ、開発体制を強化することが急務となっていました。

プロ人材の採用:即戦力としての技術者たち
同社はプロフェッショナル人材事業を通じて、2名の設計・開発経験を持つプロ人材を採用しました。この2名は、いずれも大手製造業での経験が豊富で、設計・開発から生産技術に至るまで幅広いスキルを有していました。特に、地元岩手県出身者であり、Uターン転職を希望していたことから、同社の方針にも合致していました。

採用後、彼らはすぐに順応し、設計・開発体制の中核を担う存在となりました。具体的には、医療分野に特化した新製品開発や、受託案件におけるプロジェクトマネジメントを手掛け、会社全体の技術力向上に貢献しています。また、医療分野特有の法令や規制についても積極的に学び、即戦力としての役割を果たしています。

新製品「pipetty」の成功と受託開発への展開
同社は、新たな主力製品として世界最小・最軽量のペン型電動ピペット「pipetty」を開発し、医療分野で大きな成果を上げました。この製品は、プロ人材の高い設計力と技術力を活かした結果です。また、コードレス電動ディスペンサ「Tofutty」など、次世代医療機器の開発にも積極的に取り組んでいます。これにより、受注量増加に対応できる体制を整えただけでなく、保有技術を活かした受託開発の可能性をさらに広げています。

技術力強化がもたらした組織力向上
プロ人材の採用により、同社の開発力は大幅に強化されました。新製品開発だけでなく、既存プロジェクトにおいても効率化が進み、組織全体の技術力と生産性が向上しています。社員間の連携も強化され、業務効率化だけでなく、組織力の底上げにもつながっています。また、地元出身者を優先的に採用することで、地域社会への貢献も果たしています。

今後の展望:さらなる製品開発と市場拡大へ
アイカムス・ラボは、プロ人材の力を活用して、受注案件の効率的な対応と新製品開発を同時に進めています。今後は、AIやIoT技術を取り入れた次世代医療機器の開発にも注力し、国内外での市場拡大を目指しています。また、産学官連携をさらに強化し、研究開発を推進することで、より高付加価値な製品を生み出していく計画です。

まとめ
プロ人材の採用は、株式会社アイカムス・ラボにとって開発体制強化の転機となりました。新製品「pipetty」の成功は、同社の技術力と組織力の高さを示すものです。今後も、地域に根ざした企業としての強みを活かし、持続的な成長を遂げていくことが期待されます。

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