海外進出の切り札:プロ人材を活用した株式会社モスの成長戦略
持続的な成長に向けたベトナム拠点設立
静岡県静岡市に拠点を置く株式会社モスは、精密位置決め技術を駆使したFA生産機や検査機など、カスタム装置の設計・製作を行う企業です。国内市場において高い評価を受けてきた同社ですが、急速に変化する市場環境に対応するため、海外進出を決意しました。その第一歩として、ベトナム拠点の設立を計画し、その中心人物としてプロ人材を採用しました。
経営課題:多様性を取り入れた組織力の強化
国内市場において顧客仕様に合わせた高品質なカスタム装置を提供してきた同社ですが、さらなる成長には新たな視点と多様性が必要とされていました。特に、初めての海外展開においては、拠点運営や現地での人材確保、ネットワーク構築といった課題を解決するリーダーが不可欠でした。そこで、大手化学メーカーで海外事業や工場運営の経験を持つ古川氏を海外事業戦略部長として迎え入れました。
プロ人材の活用:課題解決型営業と拠点運営
古川氏の着任後、以下の重要な取り組みが進められています:
- 課題解決型コンサルティング営業の開始:前職で培ったネットワークを活用し、新しい顧客層を開拓。具体的には、課題解決を目的とした商品設計の提案営業を展開。
- ベトナム拠点の基幹人材採用活動:新拠点の核となる人材を見極め、採用を進行中。
- 組織づくりと育成:中小企業の弱点である仕組み不足を補うべく、会社の体制を整備し若手人材の育成にも注力。
古川氏の多岐にわたるスキルと経験は、単なる海外拠点の設立にとどまらず、国内外での事業基盤の強化に寄与しています。
会社の成長を支える多様性と視野の拡大
ベトナム拠点設立は、同社の成長を加速させるための重要な施策です。古川氏は海外の従業員との関係構築をスムーズに進めるとともに、新規顧客層を開拓するためのコンサルティング営業を成功させました。この取り組みにより、同社はこれまで接点のなかった新規業界の顧客からの相談を受けるなど、新たなビジネスチャンスを創出しています。
期待される今後の貢献
古川氏には、海外拠点を軌道に乗せるだけでなく、現地での雇用創出やネットワーク拡大にも期待が寄せられています。また、国内では安全管理や設備管理の知識を活用し、新たな商品設計や組織運営の基盤を構築しています。
経営者の声:未来への投資としてのプロ人材
「古川氏の入社により、海外展開だけでなく、国内の組織力強化にも大きな成果を上げています。プロフェッショナル人材拠点には感謝しかありません」と語る同社の大滝社長。海外進出の中核として、また多様性を取り入れた組織改革のリーダーとして、古川氏の存在が同社の未来を築く鍵となっています。
まとめ
株式会社モスの事例は、外部プロ人材を活用することで経営課題を解決し、新たな成長軸を見出した成功例です。同社はベトナム拠点を起点にさらなる発展を目指し、国内外での競争力を一層高めています。