ロボット化と効率化で生産ラインを刷新：内山熔接工業の挑戦
生産性向上を目指した経営課題の克服
内山熔接工業株式会社は、新潟県新潟市に本社を置く、真空チャンバーや医療機器部品、大手メーカー向けの自動車部品の製造を手がける企業です。長年培った技術を背景に成長を続けていますが、製造現場の高齢化や生産効率の課題に直面していました。この課題を解決し、次世代のものづくりを実現するため、経営陣は**「従来型の生産ラインの打破」**を目標に掲げ、プロ人材を採用することを決意しました。
即戦力としてのプロ人材の採用
選ばれたのは、小林雄一氏。ロボットやレーザー技術など、新しいテクノロジーに対する関心と経験を持つ彼は、生産現場の効率化や省力化を推進する適任者でした。若い社員の多い同社に入社し、新たな刺激を受けながら、自身の知識と経験を活かして会社の成長に貢献しています。
生産ラインの改革とロボット化の推進
入社後、小林氏は以下のような改革を実現しました：
- 溶接工程のロボット化
従来は5名のスタッフが必要だった作業を、ロボットの導入とティーチング技術で1名で完結する体制に変更。 - 検査工程の自動化
同様に4名が担当していた検査作業を、ロボットを活用することで1名で対応可能にしました。
これらの取り組みによって、作業効率は飛躍的に向上し、生産コストの削減も実現しました。さらに、作業環境の改善により従業員のモチベーション向上にもつながっています。
チームの連携と若い力の活用
内山熔接工業では若手社員が多く活躍しており、小林氏はその若い力を取り込みながら、幅広い年齢層の社員とのコミュニケーションを深めています。モノづくりへの情熱を共有し、チーム全体の連携を強化することで、さらなる組織力向上を目指しています。
次世代の工場長候補としての期待
小林氏は、単に技術革新を担うだけでなく、将来的には次世代の工場長候補として、リーダーシップを発揮する役割も期待されています。入社から半年足らずで大きな成果を上げた彼の存在は、同社にとって欠かせないものとなっています。
プロ人材戦略拠点との連携
内山熔接工業はこれまで、主にハローワークや縁故採用を通じて人材確保を行ってきましたが、近年では採用に苦労していました。そんな中、新潟県プロフェッショナル人材戦略拠点の支援を受け、ようやく理想の人材に巡り会うことができました。同拠点との連携を強化し、今後も優れた人材を確保していく方針です。
持続可能な成長を目指して
ロボット化や省力化を通じた生産ラインの刷新により、内山熔接工業は、効率的で持続可能なものづくりの実現に向けて大きく前進しています。同時に、若手人材の育成や現場の活性化も進み、これからの成長が期待されます。同社の取り組みは、他社にも参考になるモデルケースと言えるでしょう。
