プロ人材活用で海外展開と管理部門の効率化を進める湘南造機株式会社
湘南造機株式会社は、1937年の創業以来、各種機械設備の設計、製作、改造、修理、メンテナンスを中心に事業を展開してきました。全国に8拠点、さらに海外にも1拠点を展開する中で、規模拡大に伴う管理部門の負担増加が課題となっていました。同社はこれを解決するため、プロフェッショナル人材の導入を決断しました。
経営課題を克服するための管理部門強化
経営体制の拡充を進める中で、特に管理部門の負担が増加していました。管理部門を統括する役員は経営面にも注力する必要があり、片腕となる責任者の確保が急務でした。また、海外拠点を含めた全体のマネジメント能力が求められており、人事総務だけでなく財務や海外経験もある即戦力の人材を必要としていました。
中小企業ならではの多岐にわたる業務を支えるプロ人材
こうして採用されたのが、総務・人事・経理に加え、海外拠点の運営経験も豊富な伊藤氏です。前職で中小企業と上場企業の両方を経験した伊藤氏は、プレイングマネージャーとして幅広い業務に直接関わりたいとの意向があり、湘南造機のニーズに合致しました。入社後、伊藤氏は即戦力として、社内外の業務改善に取り組み、組織マネジメントと作業効率向上を同時に実現しています。
「標準化」と「持続可能性」の両立を目指す業務改善
伊藤氏は、管理業務の標準化を進める中で、設備・備品の台帳整備や申請手続きのルール化を行い、決裁プロセスの効率化を実現しました。一方で、過度な業務負荷が社員のモチベーション低下につながるリスクも認識し、幹部との連携を重視して湘南造機に適したバランスの取れた改善策を模索しています。また、新入社員向けの受け入れ研修を制度化し、各拠点を回る体制を構築するなど、社員定着率向上にも貢献しています。
海外拠点の成長を支える管理能力
海外拠点であるメキシコ工場の運営にも伊藤氏の経験が活かされています。現地とのコミュニケーションを円滑に進めるための体制整備や、月次決算の報告フローの改善など、管理業務を効率化するための取り組みが進行中です。これにより、海外事業の収益性向上と運営の安定化が期待されています。
社員との連携が生む組織力強化
伊藤氏は、社員一人ひとりとの対話を重視し、組織としての結束力を高めています。特に、過去の経験を活かして役割分担の明確化や適正な評価制度を導入することで、個人の能力を組織として束ねる仕組みを整えています。この取り組みは、社員のモチベーション向上にも寄与しており、組織力の強化につながっています。
プロ人材の力で新たな成長を目指す
湘南造機株式会社は、プロ人材の導入によって管理部門の強化を実現し、企業全体の成長を加速させています。管理業務の効率化や海外拠点の運営改善だけでなく、社員の働きやすさや定着率向上にも寄与しており、今後のさらなる発展が期待されています。この事例は、成長過程にある中小企業が外部プロ人材を活用し、経営課題を克服する成功例として注目されるでしょう。