新規事業と事業承継を加速させた外部プロ人材活用事例：株式会社東北工商
経営課題に挑む土木資材企業の未来戦略
株式会社東北工商（岩手県盛岡市）は、1996年創業の土木・建築資材の販売および施工を手掛ける企業です。業績好調ながらも、社内外で多くの経営課題を抱えていました。その中核となるのが「新規事業の推進」「事業承継」「組織力の向上」といった課題です。同社はこれらを解決するため、外部プロ人材を採用し、具体的な成果を上げています。
経営課題：未来への布石と人材不足
同社の主な経営課題は以下の通りです：
- 新規事業推進の遅れ：多忙な経営者層が、新規事業の立ち上げに時間を割けない状況。
- 事業承継の準備不足：現経営者が盛岡青年会議所卒業後の社長交代を控えており、スムーズな業務移行が必要。
- 人材不足による業務負荷：増加する業務量に対し、経営者層の潤滑油となる人材が不足。
- ブランディングと外部発信力の欠如：社内改革や働き方改革を進めているが、社外への発信力が不足。
これらの課題に対し、同社はプロフェッショナル人材の活用に舵を切りました。
外部プロ人材の役割：課題解決の加速装置
経験豊富な人材のプロフィール
採用された外部プロ人材は、大手企業での営業経験や新規事業運営、ブランディング、マーケティングに長けた実績を持つ人物です。また、中小企業支援機関でのアドバイザー経験もあり、幅広い知識と人脈を活かせる人材でした。
迅速な取り組みと成果
就業後すぐに以下のような具体的な成果を挙げました：
- 新規事業の推進：ドローンを活用したインフラ点検事業を提案し、地元企業と技術開発を進行。
- 企業ブランディングの確立：岩手県の認証制度で、女性活躍・子育て支援・働き方改革の3つを認証取得。
- メディア発信力の向上：テレビ、新聞、SNSなどで企業活動を積極的に取り上げてもらい、認知度を向上。
- 広範囲な業務支援：日常業務の効率化を支援し、広範囲の業務をカバー。
これにより、会社全体の認知度が高まり、地域社会や顧客からの信頼をさらに強化しました。
外部プロ人材の価値：組織全体への波及効果
採用された人材は、経営者層の潤滑油としての役割を果たしつつ、全社員を巻き込むリーダーシップを発揮しました。経営課題を迅速に解決するだけでなく、組織全体に新たな目標を植え付け、社員一丸となって取り組む姿勢を作り上げました。
また、同社はブランディングや人材採用の課題にも積極的に取り組み、働き方改革や地域貢献活動を通じて、企業のイメージアップを実現しました。
今後の展望：持続的成長を支える体制づくり
同社は、プロ人材活用の成功を機に、さらなる組織力強化と事業拡大を目指しています。副業・兼業人材の活用も検討しており、より柔軟で効率的な経営体制を構築する計画です。
成功の秘訣：外部プロ人材の適切な活用
株式会社東北工商の事例は、経営課題を抱える中小企業が外部プロ人材を活用して成功を収めた一例です。新規事業推進、事業承継、ブランディング、組織力向上といった幅広い課題に迅速に対応できたことが、企業成長の鍵となりました。この事例は、他の企業にとっても参考になる貴重なモデルケースです。
外部プロ人材を「探す」ことに迷っている企業は、ぜひこの成功事例を参考に、自社の成長戦略を見直してみてはいかがでしょうか？
