外部プロ人材を活用して販路拡大と経営課題を解決!副業人材で新たな展開を目指す西研グラフィックス株式会社の成功事例

西研グラフィックス株式会社は、副業兼業プロ人材を活用して新規販路の開拓に取り組んでいます。同社の常務執行役員である小池享さんに、プロ人材導入の背景やその活用方法、具体的な成果についてお話を伺いました。

会社概要と経営課題

1950年に創業した西研グラフィックス株式会社は、新聞印刷機のメンテナンスを皮切りに事業を拡大し、現在は搬送装置や付属機器の製造を手がけています。同社が製造するCSGキャリアは国内市場で高いシェアを持ちますが、新聞印刷部数の減少による将来性への不安が大きくなってきたため、新たな業界向けの自動化機器を提供する新規事業の展開に踏み切りました。しかし、新しい業界には既存の営業ルートがなく、外部プロ人材を活用して販路開拓に挑戦することにしたのです。


外部プロ人材導入の経緯と支援

同社では、佐賀県プロフェッショナル人材戦略拠点から営業支援を受けるタイミングで、副業・兼業人材の導入を提案されました。過去に外部人材の参画経験があったため抵抗感はなく、同拠点からの支援で、副業プロ人材を専門とする人材紹介会社を活用して募集が進みました。オンラインでの面談で候補者と確認を重ね、営業活動の知識とコミュニケーション能力を持つ人材を選出し、チームの一員として新規営業に従事してもらうことになりました。


副業プロ人材導入の決め手と採用条件

採用の決め手となったのは、製造業経験を有し、近隣在住である点でした。また、柔和な雰囲気でチームにも馴染みやすそうだったことから、相性の良さも考慮したといいます。副業人材の採用にあたり、業務の委託内容や報酬の条件を明確にし、外部人材として営業活動を任せる体制を整えました。まずは副業人材の人脈を活かした営業からスタートし、その後は同社がリスト化したターゲット企業に対するアプローチへと進展しました。


プロジェクト進行の工夫と進捗管理

副業人材にはまずチーム全員と顔合わせをしてもらい、会社見学も実施。製品やサービスの詳細を説明し、営業ツールも提供しました。業務の進捗は週次で報告を受け、サポート役の社員が相談役として業務のスムーズな遂行を支援。営業の成果とプロジェクトの進捗を定期的に確認し、必要な改善を加えながら進めています。


外部プロ人材による経営課題の解決と成果

副業人材の参画により、同社は新規顧客開拓が順調に進み、特にロボットシステムインテグレータ事業で成果が見られました。従来、新規営業は既存の営業担当者が兼務していましたが、見積もり提出やフォローにかかる工数が多く、十分な新規開拓ができていませんでした。専任のプロ人材を配置することで、営業業務が効率化され、今後は別の新規事業にも拡大していく予定です。


外部プロ人材と正社員の違い:コストと導入の柔軟性

正社員採用と比較して、外部プロ人材はコストが低く、短期間で業務に対応できる点が魅力です。西研グラフィックス株式会社では、導入の目的や委託内容を明確にしていたため、無駄なくスムーズな運用が可能でした。企業としては、導入目的を具体的に定め、外部人材のスキルを最大限活かす姿勢が重要であると感じています。


外部プロ人材導入を検討する企業へのメッセージ

同社の小池さんは、経営課題の解決に向けてプロジェクトが停滞している企業には、外部プロ人材を活用して実行力を高めることを勧めています。プロ人材を活用して新たな販路を構築し、軌道に乗れば自社の営業チームに取り込み、拡大させる方法も効果的です。西研グラフィックス株式会社の事例は、外部プロ人材の活用で経営課題を解決し、新たな成長機会をつかむ実践的なモデルとして、多くの企業にとって参考になるでしょう。

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