副業プロ人材を活用したブランディングとECサイト戦略で地方の食文化を発信

北海道帯広市で焼肉レストランを展開する平和園は、新型コロナウイルスの影響で来店客が減少する中、従来の店舗販売に依存しない新たなビジネスモデルの構築を迫られました。これを受け、副業プロ人材の力を借りながらブランディングとEC販売の強化に挑み、地元十勝や北海道の魅力を全国に発信する取り組みを進めています。

コロナ禍で直面した経営課題

平和園は1959年創業の老舗焼肉レストランです。地元十勝産の食材を活かした商品で地域に密着してきましたが、コロナ禍により従来のビジネスモデルが打撃を受けました。これに対し、来店できない顧客層にもアプローチするため、ECサイトを通じた外販や通販事業の強化が急務となりました。

副業プロ人材を活用した新たな挑戦

WEBマーケティングやECサイト制作の専門知識を持つプロ人材A氏を採用。中小企業のブランディング経験を豊富に持つA氏は、社員と共にゼロからプロジェクトを推進する役割を担いました。A氏は「地元の食材の魅力を伝えるECサイト構築」と「SNSを活用したブランディング戦略」の実現に向け、平和園の強みを最大限に引き出す取り組みを進めました。

地元の魅力を伝えるECサイトの構築

ECサイトの制作では、地元十勝産の食材や調理法にフォーカスしたコンテンツを掲載。地元のお客様だけでなく、道外への贈答用需要を意識した商品セットを提案しました。サイトオープン後は、地元顧客からの家庭用購入や道外へのギフト需要が増加。今後はSNSを活用した情報発信を強化し、十勝や北海道全体の食文化の魅力を全国に届けることを目指しています。

社員との連携で組織力を向上

プロジェクトの成功には社員の協力が不可欠でした。A氏は、社員とのオンラインディスカッションや帯広訪問を通じて、平和園の歴史や価値観を共有。プロの視点から「社員が社長と同じ意識を持つ重要性」を伝え、社員の主体性を引き出しました。このプロセスにより、社員の意識改革が進み、新たな事業や商品開発への意欲が高まりました。