副業・兼業プロ人材活用
先代から事業を引き継ぎ事業規模も順調に拡大してきているが、調達等専門性の高い部署においてアナログ的な部分が多く残っていることを社長自身が課題として認識しており、業務改善の仕組み作りによる「標準化」が社員の定着率増加の為には必要と考えていた。
今後の事業展開を考えていく中で、外部人材の意見を取り入れ社内改善への第一歩を踏み出すことを検討した。当初、正規雇用にてプロ人材採用を検討していたが、現社員との兼ね合いも考慮し、副業人材を活用し社内業務効率化を目指すこととなった。
事業承継により、現状維持からさらなる事業発展を目指していく中で業務の効率化や自動化は不可欠な要素であり、より強い「組織づくり」を自社の課題としている。しかしながら、自社社員の知識や経験だけでは補えない部分も多く、製造業のプロ人材を活用することで社内の業務改善を行うとともに、社員個々のスキルアップを図ることを目的とした。企業にとって変えるべきものと変えてはいけないものがあり、自社社員との融合を図ることのできる人材を求めた。
地域金融機関からの紹介によりプロ人拠点からマネージャーが訪問し、事業承継を行って間もない社長と現在の経営課題や将来に向けてのあるべき姿について、組織図の作成等を行いながらヒアリングを行った。社長自身の描いている構想を実現するために必要な人材像を明確にして人材ビジネス会社へ展開し、人材の採用に至った。
業務効率に多数の問題を抱えていると思われる部品調達事務にて、約3ヵ月間での改善をプロ人材の方と計画しました。プロ人材の方との現状把握序盤の段階で、弊社の業務内容や今まで蓄積されてきた特有のものが、「人」に依存している部分が非常に大きいことを改めて認識することができました。その為、業務効率化のPDCAサイクルでの改善を次の課題に修正し、今回のプロジェクトは現状の業務内容の可視化までを優先課題として取り組んでいただきました。
プロ人材の方に実際の業務にも携わって時間をかけて調査していただいたことで、第三者が見ても手順などを理解できる業務フローおよび作業要領書までを作り上げることができました。今後、さらににブラッシュアップして業務引継ぎや改善への活用を検討しています。また、社員全体のレベル底上げの必要性について再認識することができ、社員教育の充足等自社の方向性を見出すこともできました。
プロジェクトに取り組む中で、社長様が長期視点で業務改善のみならず人材育成、加えて社風までも変えていくことを目指しているというお考えをお持ちであることが理解できました。自身の自動車製造現場での経験を踏まえ、現場の社員の方と一緒に考え、取り組むことができました。
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