⼤企業と地域企業の「プロ⼈材」情報 交換
経緯・背景
当企業は「ソフトウェア開発のイノベータを目指します。」を企業の存在理念として、創業以来、工作機械、自販機、自動車などの制御ソフトの開発を手がけている。高度な技術の蓄積・開発を通じた「産業界のテクニカルシンクタンク」を基本方針とした中期経営計画の実践においては、ソフト開発、商品開発、流通などのプロセスを有機的に結びつけいく制御系システムのトータルネットワークの開発が必須となっていた。
課題
創業当初から、時代背景として採用と育成には苦労してきた。これまで中途採用ではあまりうまくいった経験がなく、経験者の活用と定着が課題であった。中小企業家同友会との出会いから、社員と共に経営指針書を作成し、自社の方向性を共有することによって徐々に社員と共に成長してきた。今後、組織規模100名体制へのさらなる成長と発展には、内部体制の取りまとめや外部との折衝における右腕人材の活用が課題であった。
拠点による取り組み事項
プロフェッショナル人材獲得の必要性を感じた当企業の要望で、再度サブマネージャーが訪問し、必要な人材像を明らかにした。その後、愛知県プロ人拠点が開催する大企業と中小企業によるプロフェッショナル人材情報交換会に参加し、大企業からプロ人材の紹介を受け、採用に至った。
採用企業の声
大企業での仕事の仕方や経験値を押し付けることなく既存社員の声をよく聞き、周囲からの評判も良い状況です。社長としてはもっとリーダーシップを発揮してほしいという気持ちもありますが、長い目で社業への貢献や他の社員の育成を期待しています。仕事の方向性については、週2回、直接の対話でコミュニケーションを図っています。
プロ人材の声
思い返せば前職40代後半から新たなキャリアおよび人生プランを模索していました。役職定年や担当プロジェクトの完了を機に、これまでの経験やキャリアを活かせる職場への転向を検討していたところ、プロ人拠点スキームによる地域企業の紹介を受けました。子どもの自立も含め、今後の人生プランにおいて想定の範囲でしたので、転職について家族の反対はありませんでした。チャレンジ精神を常に持ち、活き活きと働き続けるために、まずは「会社を知る」「社長を知る」「社員を知る」というプロセスを丁寧に進め、当社の成長に貢献したいと思っています。
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